前日に準備していたので4時起床で4時半前にはホテルを出てバス乗り場まで歩く。スタテン島ってニューヨーク最南端の行政区まで全てランナーがバスかフェリーで移動して交通規制してからスタートする。1時間かけてスタート場所に行って9時10分スタートまで3時間待機することになる。動かずに座ってると寒いけど晴れて気温も10度ちょいとマラソン走るにはなかなか良いコンディション。
今回の目標としてはサブ3を掲げていた。tinoueさんも初マラソンだがパフォーマンス的にサブ3射程圏なので同じウエーブから一緒にスタートする。イーブンペースで走るので最初のスタテン島からブルックリンをまたぐヴェラザノ＝ナローズ・ブリッジを渡る、世界最長の吊り橋だったこともあるのでその距離は長い。スタート直後は混雑と上りでスピードがあがらないけど焦らず走る。上りのロスを橋の下り箇所で相殺してイーブンペースに落とし込む。サブ3で走ろうとするとキロ4分15秒で走らないといけない。
下ってブルックリン地区へ。この地区だけでハーフ距離まで走る。微妙にあるアップダウンが足にダメージをあたえる。アメリカのレースは基本マイル表示で、キロ表示は5キロごとのみ。GPS測位にズレが生じるので正確にラップタイムを把握するためにオートラップ頼らず5km地点ごとに手動でラップボタンを押していく。
最初の5km地点は21:11(キロ約4分14秒)とまずまず。ブルックリン入ると沿道の応援が活気に溢れてくる中を4thアベニューを北上する。補給ポイントは1マイルごとに水とみんな大好きゲータレード。
tinoueさんと並走していく。10km地点は21:07(キロ約4分13秒)いつもより心肺に負担感ある。
8マイル地点で(12.8km)北東方面へ切り替える。ここから緩く長い坂が心拍を押し上げる。こりゃきつい(汗)
15km地点で左折してウイリアムズバーグ地区へ。5kmラップタイムは上りのせいか21:15(キロ約4分15秒)だった。途中通過したユダヤ人街は独特の雰囲気。
このへんで心拍が高いのに気づく。通常フルマラソンの前半は心拍160ちょいで推移するが今日は165から170で、上りできつくなると175まで上がることも。
20km地点で21:19(キロ約4分16秒)、そしてハーフ地点で1:29:38と20秒ちょいの貯金。ハーフ地点で「まだ半分もあるのか」というメンタルで明らかにペースが落ち始める。tinoueさんも一緒に走ってるがお互いサブ3がターゲットなのでこのペースだと遅いので私を置いていってもよさそうだが行かないのはtinoueさんもきついのかな。
長いブルックリン地区が終わってクイーンズへ。区をまたぐときは必ず橋を渡る。クイーンズは3kmだけで次はマンハッタンへ。橋の上で25km地点を通過、22:14(キロ約4分26秒)。もう前ももがパンパンで足が上がらなくなってきた。ここまで調子が悪いのは久しぶり。橋を渡ってる時にサブ3ペーサーが追い抜いていく。それを見たtinoueさんがついて行くぞ！と言って追いかけたが私にはその余力はなく見送った。
そこからはもう苦行。マンハッタンに入ってから北上していくがキロ4分半くらいまで落ち込みキロ4分40秒、50秒と徐々にペースが落ちて行く。足が痛くて全く進まない。病み上がりの中で1週前にやったポイント練習の疲労が抜けてなかったんだろう。7km北上してブロンクスエリアへ、ここは約2kmだけ。映画ジョーカーの舞台にもなったエリアで弱ってる身体に下町独特の香りがダメージをあたえる。
ブロンクスからまたマンハッタンへ戻る、もうタイムは全く意識してない。ただただ早く走り終えたいだけ。セントラルパークに入って地味にあるアップダウンが萎える。残り2kmあたりで横から声掛けられて振り向くとtinoueさんだった。てっきり先を走ってる思ったがどうやらペースが落ちて追いついたようだ。そこから一緒に走ってゴールでは2人で手をあげてゴール。タイムは3時間16分07秒、あー終わった。
体調も復調しきらなかったし完全に調整ミスでした。少し休んでまた再構築していこう。ヨチヨチあるいて地下鉄の階段は降りれそうにないのでバスに乗ってなんとかホテルへもどって缶ビールで乾杯。
レース翌日には帰国するのでニューヨーク最後の夜は予約していたステーキハウスで肉。久しぶりの赤ワインも疲れすぎて珍しく杯が進まず。
