結果:ネットタイム 2:59:46
5時半起床で出発の準備を始める。朝食は前日にツアー会社が手配してくれたオニギリ弁当があったので、おにぎり1個と塩サバ1切だけ食べる。それと日本から持ってきたレトルの鮭粥を食べる。食べすぎると気持ち悪くなるタチなのでこれでやめとく。現在の気温は6度なので寒い。風もありそう。着替えて待機中に着る服と100円ショップで買った使い捨てポンチョを上から重ね着して6時半に集合場所のグランドロビーへ。私が止まっているホテルから参加者2名と添乗員がいて、最初にバスでピックアップしてもらいホテルを幾つかハシゴする予定だった。ただバスが来てない!ホテルの目の前に停まっていたバスがそれと思ってたらそれではなかった。添乗員さんも慌てて方々に電話するがバス会社もドライバーと連絡が取れないらしい。そんなことある?!
急遽バス会社が他のバスを手配したが2軒目ホテルで集合となったのでタクシーでそこまで向かう。なんとかスタートには間に合いそうだ。元々、余裕を持ったスケジュールなのでバスから降りて寒空で待つよりゆっくり行ったほうが外での待機時間は短くてよかった。結果オーライだな。
グリーングループの第一ウエーブなのでスタート位置前の方に陣取れた。本日の気温は最低6度、最高13度なんでマラソン日和だ。風速5mだけど許容範囲かな。海外の大きなレースだとグループごとにスタート場所が複数あって走っていると他のグループと合流していくやり方がありロンドンマラソンもまさにそれ。10時1分スタートする。出だしは平坦でグループ分けされてるので渋滞も起こらないので走りやすいです。東京マラソンのスタートは皆んな同じ箇所からスタートするのでカオス。出だしは問題なくスタートできた。
ちなみに今回の目標はサブ3です。去年の東京マラソンでサブ3して今期はサブエガを目指すつもりがニューヨークシティマラソン前に家族全員風邪でダウンして調子崩してタイムは3時間15分。年明けに風邪(インフルエンザ?)でまたダウンして調子を上げきれず東京マラソンは3時間6分とサブ3を逃していた。よく聞くサブ3した人が2回目のサブ3できないやつ。今期最後のレースなのでサブ3で終わりたい。
ただ今回の懸念点が一つある。ロンドン出発前にスピード練習中に左ハムストリングの膝裏近くを痛めた。ジョグだと問題ないがスピードを上げると痛い。出発前にスポーツマッサージで鍼を打ってもらった。それからも前日までロキソニンテープとか温湿布を貼って対処していた。なので当日に痛み止めを飲んで走ることにした。
2km地点で早速左足に違和感が出てきた。ん!?早くね?残り40kmあるんですけどー。現状が痛み止めが効いてるのか、これから効くのわからない状態で走り続ける。心肺的には、東京マラソンの時はスタートしてペーサーに無理して着いて行ったせいもあって心肺がきつかったが今日はマイペースで走ってるせいもあって楽だわ。3km地点からぐっと下りになるが本当はここでスピード上げて貯金したいが無理して上げ下げして左足に負担かけたくないので作戦はフラットペースで。最初の5kmは21:02と良い出だし。
坂を下りきったらあとはほぼフラッットなので記録が出やすい大会でもある。心肺の感じでは今期で一番良さそう。ただ左ハムストだけが気になる。コースは郊外からロンドン市内に進んでいく。なので序盤は大きな建物とかもない。10km地点にグリニッジ天文台あり5kmラップは21:17と早速サブ3ペースを下回ってる(涙)
給水は3マイルと4マイル地点であってそれ以降は2マイルごとに。スポーツドリンクは7、15、22、24マイル地点だけで通常は水と一緒に置いてる大会が多いけどロンドンマラソンは違うみたい。走ってる時に固形物消化するのが苦手でスポーツドリンクからエネルギー摂取する自分としてはしんどい。ちなみにロンドンマラソンの給水はペットボトルでくれる。エコじゃないけどガブガブ飲むわけにはいかないので皆んな2、3口飲んだらそのまま放り投げる。マイボトル持参必須の湘南マラソンの運営の人が聞いたら憤慨しそうだな。ここでトラブル発生12km地点で急に左足に違和感が出て攣り症状みたいなのが出た。かなり焦ったがスピード落とせないのでそのまま走り続ける。内心はこれは最後まで持たないじゃないの、、「棄権」2文字が頭によぎる。15km地点5kmラップは21:24と痛みせいかこれまたサブ3ペース(21:15)を下回る。
だんだんと街並みが栄えてくるので人が多くて応援も熱狂的だ。12kmでの衝撃は少しずつだが収まりつつある。痛み止めが効いてる?風はそれなりにあるが集団で走るので気にはならない。20km地点手前でタワーブリッジを渡るために少し上りになっているが大したことはない。橋の真ん中でちょうど20km地点。5kmラップは21:12と少し挽回できた。
ここから後半戦だけど30kmまでは寝ながら走るくらいの気持ちでやらないと持たない。ニューヨークでは20km地点で失速。東京マラソンでは25km地点から失速してた。足の痛みは少しマシになってきた。心肺には余裕があるのであとは脚が持つかどうかだけ。もし後半の疲れている時に攣りそうになったらメンタルがやられるな。25km地点5kmラップは21:02。
痛み止めのおかげか想定通りで盛り返してきた。無理してレース走った後の左足はどうなるだろうとか思いつつ今はもう走ることに専念しよう。
あとPB更新(自己ベスト2時間58分31秒)が頭をよぎった。後半追い込む余裕があったらペースあげちゃう?とか考えながら30km地点は21:16とほぼサブ3ペース。
30km走った。いつもここで思うのは毎朝練習している距離が12kmなので「残りはいつもの朝練の距離だけじゃん!(標準語)」
ただPB更新を目論みながらも、正直まだサブ3できる確信が持てない。もしまた左足に衝撃が走ったらとか考えてしまう。35km地点21:40とガックとタイムを落としたがこの5kmは直線が少なくコーナーカーブが多くてタイムロスするのは仕方ないと前向きに捉える。
残り7km、ここからはほぼ真っ直ぐでテムズ川沿いを直進する。ここからペースを維持するのが少しずつしんどくなる。左足も痛みはそれなりにある中で右の前腿がピキピキ唸りだした。もうPB更新は諦めた、サブ3達成だけを念頭において集団の流れのペースに着いていく。筋肉が動かなくなってる分を心肺で補おうとするので心拍も上がってきた。集中力もなくなってきて何も頭に入ってこないので走るという動作だけにエネルギーを割く。きつい。終わったらパブでビールとフィッシュ&チップスを食べるんだ、モルトビネガーとマヨネーズをたっぷり付けて、あとポテトも忘れずに。40km地点21:23とやっぱりペースあげきれない。ただこの40km地点で2時間51分ちょいなので残り2kmだからサブ3ペースより少し落ちてもいけるかな。
あと2km。これを走り切ったらレースも今シーズン終われると出せるギリギリで走る。確かゴールは右に曲がってちょっと走ればゴールだったんで「コーナーこい!」と心の中で叫ぶ。残り600mのサインが出た。そしてコーナーがあって残り400mのサイン、足全体がもう痛くて、呼吸も苦しいが集団のペースに着いていけばいけるはず。ゴール!2時間59分46秒でサブ3達成です。倒れ込みそうになったけどボランティアの人に支えられてなんとか歩いた。
リカバリーエリアを歩いて完走メダルもらって地下鉄とタクシーを使ってホテルへ。
PB更新はできなかったがサブ3できたので気持ちよくシーズンが終われる。
シューズ:メタスピードパリ スカイ
おまけ。スタート前の待機が寒いのでカイロ張ってたけど剥がすの忘れてフルマラソン走ってたみたい。