えいぺっくす庵

蕎麦打ちやったり走ったりしてます。ごくまれに仕事の話もでてきます

カメラのサブスクリプションについて

9月1日から弊社では新しく「サブスポ」というサービスを始めましたがその開発の経緯を。サブスクリプションって言葉が一般的になってきて、カメラ・レンズのサブスクもいくつかあるようです。カメラ文化の向上にもこういった新しいサービスが増えて盛り上がっていくことは歓迎すべき事だと思っています。

 

実は当社もカメラ・レンズのサブスクサービスの展開を検討しましたが結果として断念しました。最も大きな理由としては価格面でカメラのサブスクの月額料金の相場は既存のレンタルに比べて1日あたりで換算するとかなり割安です。既存のレンタル料金ベースで1ヶ月レンタルした場合、かなり高額になってしまい利用者にとってあまり魅力のない価格になってしまいます。自社でサブスクをやろうとした場合にこの金額設定が難しいと考えました。

 

そもそもサブスクリプションは動画配信やフィットネスジムの会員など無形商材が向いてるとよく言われます。データであれば回線の帯域制限を省けば無制限に配信できるし、ジムも施設という一箇所に各会員が自分の時間を供して一時利用するという形態をとっています

 

他方カメラなどのモノのサブスクはどうしても一人の顧客が独占的に一つの機材を占有することになりなってサブスクには不向きな側面があります。ただしモノだと必ずしも向いてないというわけではなく最近では食べ物のサブスクもあり、そちらは高価なカメラと比べて大量に生産してかつ消耗品のため送料も片道しか発生しません。カメラ・レンズはデータと違って返却が伴うので往復の送料が発生するため、その点でも運営コストに負担をかけます。

 

あとカメラ、レンズがサブスクと相性が悪そうかなと思ったのは連続性について。一つは契約の連続性で、実際にカメラのサブスクを使ったことのあるお客さんからヒアリングすると、先ほど割安とは言っても月額利用料はそれなりの料金がするので使う頻度が高い時期だけを月単位でのスポット利用されていると聞きました。

 

もう一つは利用期間中の使用頻度の連続性です。実際に利用者が本当に毎日借りたカメラ、レンズを使っているかについて疑問を感じました。もちろん使っていない機材は別の機材に交換することはできるみたいで、カメラが好きで毎日持ち歩かれる方もいると思いますが実際どれくらいの人がいるのかなと。もし使ってないので前提であれば、レンタルする側としては手離れをよくして限りある現物資産をなるべく多くの人に必要なタイミングでそれ相応の対価で使ってもらって稼働率をあげたほうが投資回収期間も短くなるのではないかと考えました。

 

そういった検討の経緯を経て当社では既存のレンタルありきで頻度の高いハードリピーターをターゲットに中長期も割安に利用できる「サブスポ」というサービスを開発することにしました。よろしくお願いします。